トイレのリフォームマニュアルManual

簡易水洗トイレへのリフォーム方法を動画やステップ形式でご確認いただけます。
トイレのトラブルや修理方法は、下記「トイレのトラブル解決方法」「トイレの修理方法」よりご確認ください。
※修理・パーツ交換等に伴う事故や破損について、弊社は一切の責任を負いかねます。

トイレのトラブル解決方法

水漏れや水が溜まらない等のお悩み別に対応部品を掲載しています。

トイレの修理方法

トイレの修理方法を動画でご確認いただけます。

簡易水洗から簡易水洗へリフォーム

古い簡易水洗トイレから、最新の簡易水洗トイレへのリフォームは、ポイントをおさえておけば比較的簡単です。
最新機種へリフォーム時の流れや、必要なポイントを動画でまとめました。

非水洗から簡易水洗へリフォーム

非水洗（ぼっとん）トイレから、簡易水洗トイレへのリフォームは、改装用部品を使うことで簡単にリフォームできます。
動画内では、簡易水洗へのリフォームの簡単な流れを解説しています。

古くなった簡易水洗トイレをリフォームしてみませんか？必要となる寸法などの確認をし、取付けるトイレの機種を選んで、工具を揃えて…と、簡単にとまではいきませんが、個人の方でも充分工事が可能な内容です！
どなたでもチャレンジできるようにマニュアルを公開します！
簡易水洗トイレも大幅に進化していますので、ぜひ最新機種へのリフォームをご検討ください。

STEP.1

既設トイレの確認 まずは、お使いの既設トイレの寸法を確認しましょう。詳しくはこちら
STEP.2

機種と床フランジの選定 取付けるトイレの機種と必要な部品を選びます！詳しくはこちら
STEP.3

各部の名称とその役目 トイレの各部の名称と役目を知っておきましょう！詳しくはこちら
STEP.4

簡易水洗トイレの排水芯寸法表 弊社の旧機種から、また他社のトイレから取替えるときの参考に！詳しくはこちら
STEP.5

オーバーフロー排水管位置の確認 位置によって工事の方法が変わるので必ず確認しましょう！詳しくはこちら
STEP.6

止水栓位置とフレキシブル管長さの確認 長さを確認してホームセンターなどで購入してください！詳しくはこちら
STEP.7

既設便器の床フランジの取り外し方 既設便器の床フランジが接着されていてそのまま取り外せないとき、次の方法で外してください。詳しくはこちら
STEP.8

取替え工事の流れ 古いトイレの取り外しから、新しいトイレの取付までの流れです！詳しくはこちら
STEP.9

必要な工具や部材 施工に必要な物を事前に準備しましょう！詳しくはこちら
STEP.10

取替え工事スタート 製品に付属の施工説明書に沿って取替え工事を行ってください！
PDFファイルも公開しています！詳しくはこちら

STEP.1 既設トイレの確認

今使っているトイレの寸法を確認しましょう

寸法について

			型式
			FZ500	FZ400	FZ300
トイレの大きさ	Ｌ	標準	1200mm以上
	Ｌ	最小	1080mm	1050mm	1030mm
	Ｗ	標準	800mm以上
	Ｗ	最小	700mm
排水芯寸法	Ａ	標準	460mm以上	430mm以上	410mm以上
オーバーフロー排水位置	Ｂ	標準	100mm以上		80mm
オーバーフロー排水位置	Ｃ	標準	200mm
止水栓位置	Ｄ	標準	257mm		274mm
止水栓位置	Ｅ	標準	500mm		400mm

※ FZ50TはFZ500、FZ40TはFZ400の施工と同じです。

排水芯寸法Aの確認方法

いずれかの方法で「排水芯寸法Ａ」を確認して下さい。

1. 便器を取り外して壁から導入短管VU100の中心までの寸法を測定します。一番正確な確認方法です！
2. 既設便器のメーカーと型式（品番）を調べ「簡易水洗トイレの排水芯寸法表」で確認します。
3. 既設便器のメーカーに問合せて確認します。
4. 上から見える便器排水口の中心から壁までの寸法を測定する。正確さはありませんが目安にはなります！

※注意事項

1. Ｌ・Ｗが最小より狭い場合、狭いトイレ用の機種F8-DGやF8-CFGをオススメします。
2. オーバーフロー排水位置と給水位置は、標準寸法以外でも取り付け可能です。

内開きドアの場合

ドアが内開きの場合は、ドアを開いた時に便器に当たらないかを必ず確認して下さい！

STEP.2 機種と床フランジの選定

既設トイレの「排水芯寸法Ａ」が標準寸法以上であれば、同梱の標準フランジで取り付けできます。
また、標準寸法以下のときは、機種と床フランジを選定してください。

床フランジ
標準フランジ	改造フランジ13 APH-Z80	改造フランジ579 APH-Z81

排水芯寸法Ａ(壁から導入短管中心までの寸法)

床フランジの種類	調整寸法	FZ500・FZ50T	FZ400・FZ40T	FZ300
標準フランジ	0mm	460mm以上	430mm以上	410mm以上
改造フランジ13 APH-Z80	10mm	450mm以上	420mm以上	400mm以上
改造フランジ13 APH-Z80	30mm	430mm以上	400mm以上	380mm以上
改造フランジ13 (反転して使用) APH-Z80	-30mm	490mm以上	460mm以上	440mm以上
改造フランジ13 (反転して使用) APH-Z80	-50mm	510mm以上	480mm以上	460mm以上
改造フランジ579 APH-Z81	50mm	410mm以上	380mm以上	360mm以上
	70mm	390mm以上	360mm以上	340mm以上
	90mm	370mm以上	340mm以上	320mm以上
※ 標準フランジは同梱品です。改造フランジ「APH-Z80」「APH-Z81」は別売りです。

排水芯寸法Aの確認方法

例1）既設の排水芯寸法が400mmの場合

●FZ500を設置するには「改造フランジ579を使って70mm偏芯」させて取り付けます。
●FZ400を設置するには「改造フランジ13を使って30mm偏芯」させて取り付けます。
●FZ300を設置するには「改造フランジ13を使って10mm偏芯」させて取り付けます。

例2）既設の排水芯寸法が500mm、そのまま便器を設置するとロータンクと壁との間が開き、手前が狭くなる場合

●FZ500を設置するには「改造フランジ13を反転して使用し-30mm偏芯」させて取り付けます。
●FZ400を設置するには「改造フランジ13を反転して使用し-50mm偏芯」させて取り付けます。

※注意事項

1. 改造フランジをご使用になった場合、本水洗への切り替えを行う際には配管位置変更の工事が必要になります。
2. 改造フランジ579は反転できません

床フランジ別の床開口

床フランジによって、床の開口が異なります！

※注意事項

1. 床がコンクリートやタイルの状況で、改造フランジ579をご使用になる場合、床の開口工事に専用の工具が必要となります。その場合は、標準フランジ、または改造フランジ13で設置できる機種をご使用ください。

STEP.3 各部の名称とその役目

名称の説明

部品の名称	説明
フラッパーバルブ	汚物の排出弁と、水をためて便槽からの臭気を遮断する役目をします。フラッパーバルブはバネによって閉じられています。
ロータンクバルブ	レバーハンドルを操作すると、バルブが開いて便器に水を流す役目をします。
レバーハンドル	フラッパーバルブとロータンクバルブを開閉する役目をします。手前に引くと、排出・洗浄をし、押すと便器に水をためます。
ボールタップ	ロータンクに水をためる役目をします。一定の高さまで水がたまると浮子の浮力でボールタップの弁を閉じ、水を止めます。
ストレーナー	水道管内のゴミや砂を取り除いて、ボールタップやロータンクに水を送る役目をします。
オーバーフロー管	ボールタップが故障して水が止まらなくなったとき、ここから屋外に排出する役目と、オーバーフロー管を引き抜くことによりロータンクの水を抜く役目をします。
便器オーバーフロー	ロータンクバルブがゴミづまりや故障を起こし、便器への水が止まらなくなったとき、ここから屋外に排出する役目をします。ただし、便器オーバーフローの穴の大きさは直径１cmです。これを超える排水量は排水しきれませんのでご注意ください。
止水栓	便器の元栓の役目と、水勢を調整する役目をします。ロータンクへの水を止めるときは、この止水栓を閉めてください。
床フランジ	便槽からの配管(導入短管)と便器をつなぐ役目と、便器を床に固定する役目をします。

STEP.4 簡易水洗トイレの排水芯寸法表

弊社の旧機種から、また他社のトイレから取り替えるときの参考に。弊社の旧機種や、他社メーカー品からの取り換えの場合、下記の排水芯寸法を確認して床フランジを選定してください。

※他メーカー商品については、標準施工をしていた場合の参考数値となります。現場によって異なることもあるため、実際に寸法を計測することをおすすめします。

◎	標準フランジで取替え可能
○	標準で取替え可能、又は改造フランジ13の反転使用
○1	改造フランジ13(APH-Z80)を使用すれば取替え可能
○2	改造フランジ579(APH-Z81)を使用すれば取替え可能
×	そのままでは取替え不可、導入管を移動して取替え

メーカー商品名	型式・品番	排水芯寸法Ａ	FZ500	FZ400	FZ300
メーカー商品名	型式・品番	排水芯寸法Ａ	460 以上	430 以上	410 以上
ダイワ化成(株) クリーンフラッシュ	FX200・FX170・EX-F16・F15・F16	470mm	◎	○	○
	FX116・F18・F18X・F8・FX30	430mm	○1	◎	◎
	F8DG・F8CAG(ロータンク無)	320mm	×	×	○2
	F5	420mm	○2	○1	◎
	F2	360mm	×	○2	○2
	F8C(ロータンク無)	300mm	×	×	×
アサヒ衛陶(株) サンクリーンニューレット	AF450・AF400・AF250・AF200・AF100	480mm	◎	○	○
	AF50	385mm	○2	○2	○1
	AF20(ロータンク無)	380mm	○2	○2	○1
	AF10(ロータンク無)	390mm	○2	○2	○1
(株)折原製作所アクアサイクル	OH-500	460mm	◎	○	○
	OH-600(隅付)	370mm	○2	○2	○2
	HV-3	470mm	◎	○	○
ジャニス工業(株) ジャレット	SC97	485mm	◎	○	○
	CS98	495mm	○	○	○
	CS99(ロータンク無)	370mm	○2	○2	○2
ジャニックス(株) ナーシス	CY-800	475mm	◎	○	○
ジャニックス(株) ナーシス	JY-800-850	450mm	○1	◎	○
積水ホームテクノ(株) リブレット	KY(RVK)・TY(RVT)・AY(RVA**)	480mm	◎	○	○
	KY	490mm	○	○	○
	TY	460mm	◎	○	○
	TY-T	480mm	◎	○	○
	AY	520mm	○	○	○
	FY SY-75(ロータンク無)	400mm	○2	○1	○1
ニチラバ(株)ロータリーナ	S-700・NY-101	450mm	○1	◎	○
ネボン(株) プリティーナ	ATW-3・ATW-5・ATW-6*	485mm	◎	○	○
	ATW-300・ATW-700(ロータンク無)	335mm	×	×	○2
	ATW-10	460mm	◎	○	○
	STW25	555mm	○	○	○
	STW-3*・STW-5	515mm	○	○	○
	ATW-200	472mm	◎	○	○
	ATW-100	495mm	○	○	○
	アクアマジックV-2	420mm	○2	○1	◎
パナソニック電工(株)クリーンスイセン	CH230・CH250・CH251	505mm	○	○	○
	CH810・CH811・CH8111	390mm	○2	○2	○1
	CH85・CH86・CH87*	410mm	○2	○1	◎
	CH2・CH2T・CH20S・CH20H	480mm	◎	○	○
	CH20・CH21・CH30・CH31	410mm	○2	○1	◎
(株)ＬＩＸＩＬ (株)ＩＮＡＸトイレーナ	TWC-3	430mm	○1	◎	◎
	TWC-2ANB 1A	450mm	○1	◎	○
	910A	500mm	○	○	○
ロンシール機器(株) ロンクリーン	LR-570・DX-570・DXAK-570・DXA-560・DX-560・SS-550・DXA-550・DX-550	477mm	◎	○	○
	DXP-5060・DXP-5000・DX-510	450mm	○1	◎	○
	DXP-5070	449mm	○1	◎	○
	EXA・K-100	410mm	○2	○1	◎
	LJ-777・LJ-760・LJ-750(ロータンク無)	350mm	×	○2	○2
	DXP-530	444mm	○1	◎	○
	LG-900(ロータンク無)・DXP-430・DX-300	400mm	○2	○1	○1
	DX-310	420mm	○2	○1	◎

STEP.5 オーバーフロー排水管の標準位置

位置によって工事の方法が変わるので必ず確認しましょう！簡易水洗トイレには、屋外へのオーバーフロー排水管があります。
斜線部の範囲内にオーバーフロー排水管があれば、そのまま施工できます！

FZ500・FZ50T・FZ400・FZ40T	FZ300

既存のオーバーフロー排水管の塩ビ管サイズが、VP25（外径φ32 内径φ25）やVP20（外径φ26 内径φ20）のとき、付属の接続パイプで施工してください。

弊社旧機種のオーバーフロー排水管の標準位置

FX116 →		EXF16・FX40・F16・15 →
FZ500・FZ400	FZ300	FZ500・FZ400	FZ300

そのまま加工可能

FX170・200 →		F18→
FZ500・FZ400	FZ300	FZ500・FZ400	FZ300

そのままでは便器に当たるので、改造フランジ13を使って便器を手前に移動する。

旧 F18・F8 →		F2・F5→
FZ500・FZ400	FZ300	FZ500・FZ400	FZ300

そのままでは便器に当たるので、オーバーフロー排水管を標準位置に設ける。

STEP.6 止水栓位置とフレキシブル管長さの確認

止水栓位置を確認し、フレキシブル管の長さは「Ｈ寸法」を測定してください！

フレキシブル管は、カクダイ製の「フレキパイプ」「ブレードフレキ」や、三栄水栓製の「フレキチューブ」「ベンリーカン」「ベンリーフレキ」などの品名で、ホームセンターなどで販売しています。サイズは「呼び13」を使用してください。長さは「Ｈ寸法」に近いものをお使いください。50・100mm間隔が一般的な長さですが、お店によって置いている長さが違います。

新しい便器を設置前に「Ｈ寸法」は出せますが、便器を設置した後に「Ｈ寸法」を測定してフレキシブル管を購入、取り付けするほうが正確に寸法を出せるので、こちらをオススメします。専用のパイプカッターやツバ出し工具をお持ちの場合は、長さを合わせて加工してください。

右給水の場合

製品出荷状態は「左給水」となっています。ボールタップを右に付け替えることで「右給水」にできます。

STEP.7 既設便器の床フランジの取り外し方

止水栓位置を確認し、フレキシブル管の長さは「Ｈ寸法」を測定してください！

1.　マイナスドライバーやバールを床フランジと床の間に差し込んで床フランジを持ち上げるようにこねてください。それでも外れないときは、ハンマーで回転方向に叩いて外してください。

2.　塩ビ管内径カッター（インナーカッター）をお持ちの方は、塩ビ管の内側から床フランジを床面で切断してください。塩ビ管の内側に残った部分は『４』の手順で取り除いてください。

『 1 』で外れない、または『２』をお持ちでない方は、以下の手順で行ってください！

3.　機種やメーカーによって取り外し方が異なります。横からノコギリで床フランジを切断します。

4.　塩ビ管（VU100）の内側にある残材をマイナスドライバーとハンマーで取り外します。

5.　新しい床フランジにシリコンシーラントを塗布して取り付けてください。塗布量は、太さ5mm～10mm程度です。

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